歩 く ~病気予防の歩きかたNO1~

 

中高年になると、あれこれ生活習慣病の心配をしてしまいがちです。
日常の身体活動が不足することで、様々な疾病が発症するというデーターが多数示されてきました。
また、国民生活基礎調査によると、40代~80代以上の各年代で「腰痛」が訴えられています。
身体活動の基本は「歩く」ことです。歩く量と質によって病気を予防することができます。
日常どのように歩いてますか?漫然と歩くだけではあまり意味がなく、歩くことを1つの運動と捉え、ポイントを抑えていきましょう!

☛POINT 無理な歩き方
背筋をぐっと伸ばし、歩幅を大きくとり、腕を振る歩き方(パワーウォーキング)が良いとされますが、この歩き方をするには体重を支える充分な脚力と関節可動域が必要になります。関節を痛め筋力が弱まっている、肥満などの方には膝や腰を痛める危険性があります。

☛POINT 習得したい歩き方
身体の負担ができるだけ小さく、長時間歩き続けても疲れない、そして故障を起こさないように①無理のない歩幅で歩く②顔を前に向ける③下腹部を締める④つま先と膝を前に向ける⑤踵から足裏全体を柔らかく着地して歩く⑥歩調に呼吸を合わせて歩くことを意識しましょう。

☛POINT 病気予防の歩き方
少し息が弾むぐらいの速さ「中強度」の歩きを取り入れる!
下記表「中之条研究」は病気予防するうえで重要な歩き方の法則を明らかにしました。
8,000歩の内20分「中強度」の歩きをすることで、高血圧・糖尿病・脂質異常症などを予防し、更にガンや動脈硬化・骨粗鬆症など多くの病気は8,000歩以下の歩きでカバーされていることがわかります。

歩くうえで気を付けること

実際の中強度のレベルは、個々の年齢や体力によって異なります。大切なのは、自分にとっての「中強度」を知ること。やみくもにただ歩数を多くすることが健康によいのではなく、自分に適した「中強度」の歩きを意識し実践することが、病気を予防するカギとなります。

次回は「歩くために必要な基礎体力づくり」についてご紹介します。